ニューグレンジ遺跡の正しい見学のし方
【古代へのロマンにあふれた装飾たち】
ニューグレンジの素晴しさは、その大きさや保存性だけではありません。塚を形作ったり、周囲に置かれたりしている巨石の数々の表面には、独特な線模様が彫られていて、その神秘的な美しさがまた大きな魅力なのです。特徴的な模様は、巴紋を基本にした細かな渦巻きや、ひし形などの幾何学模様で、塚の外側にある石だけでなく、通路の途中などにも彫られています。渦や巴はケルトの模様の特徴とされていますが、このニューグレンジはケルト人の時代よりさらに昔の遺跡で、渦模様がケルト以前の時代からこの地にあった事を示しています。いったいどんな人々がここに住んでいたのか、それはケルトの神話を紐解きながら憶測するしかありません。ケルトの昔話では妖精の部族の棲家とされていたニューグレンジ。神話やファンタジー好きにはこたえられない魅力ある遺跡といえるでしょう。
【見学者を飽きさせないビジターセンター】
アイルランドの遺跡を見ていて一番感心、共感するのは、遺跡の保存と観覧する人々へのサービスの、両方に配慮した施設展示方法です。ニューグレンジでは、遺跡への影響を考えて、グループ分けによる観覧という展示方法を取っていますが、待ち時間の観光客を退屈させない工夫も行き届いています。
ニューグレンジの場合、訪れるとまず通されるのがビジターセンターです。遺跡の見学は少人数グループに分かれて順番に行うため、入場を申し込むと、最初にグループの番号と見学ツアー出発時間を告げられ、それまでは施設の中で待たなければなりません。そこで、ビジターセンターには待ち時間を有効に過ごせるよう、展示物の他、お茶や軽食が楽しめるお洒落なカフェも併設されています。周囲にも散策路など公園設備が整っているので、待ち時間があまり苦にはなりません。カフェでお茶を飲みながら、アップルタルトや季節のベリーでぎっしりのお菓子を食べたりして、まったりと待つのが吉でしょう。