パワーズコート、広大な敷地に再現された世界のお庭
ダブリン郊外のページでお話した海辺のリゾートタウン、ブレーの町からほど近く、エニスケリーという小さな町に、パワーズコート・ハウスというアイルランド有数の大庭園を構える館があります。ダブリンの南側に位置するウィックロー州の中でも、最北端に位置するエニスケリーの街の郊外に、周囲を森に囲まれて建つこの大きな館は、領主であったパワーズコート子爵の一族が代々暮らしたお屋敷で、もとは13世紀の昔に建てられた軍事的要素の高いお城でした。19世紀の中ごろに、このお城を受け継いだ7代目子爵の手により、大幅な改修とともに広い庭園が造られ、それが今に残るこのパワーズコート・ガーデンです。館のほうは、1970年代に火災にあい、後しばらくは廃墟化した状態でしたが、90年代に修復されて、現在は一部が当時の姿で展示されている他、カフェや店舗として活用されています。
【広大な敷地に再現された世界のお庭】
パワーズコートの一番の見どころである庭園には、段差や噴水が美しいイタリア式庭園や、ベルサイユに習ったといわれるフランス式庭園、1対のペガサスの彫像がたたずむロマンチックな池や、石の塔、門、そしてなんと日本庭園までがあるのです。ただし、このパワーズコートの日本庭園、ネイティブの私達から見れば、かなり奇妙なもの。でも、池にかかる太鼓橋や石灯籠、あずまやなど、それなりに頑張って造ったのでしょう。大きく勘違いしている所はご愛嬌と許してあげて、美しいペガサス像や噴水を堪能する事にしましょう。
広いお庭の残る史跡の姿をとどめながら、火災後再建されて今はカフェやレストランも入ったお屋敷に、ゴルフコースやホテルなどの施設もあるパワーズコートは、ダブリン郊外の古くて新しいリゾートスポットとも言えそうです。