アイルランド料理は不味い?
【評判の悪いイギリス・アイルランド料理】
ほんの少し前まではヨーロッパの中でも秘境の部類に入っていたアイルランドですが、今はずいぶんメジャーになり豊かにもなりました。その間には改善されたものも多くあれば、失われたものもあります。昔と比べて格段に良くなったものの代表は、商業的なサービスの質でしょう。
これはイギリスなどにも言われることですが、例えばレストランなどの料理が不味いとの定評はアイルランドにも根強くあり、実際のところ量だけはあるもののかなり大雑把な味付けをされた物が出てくることは稀ではありません。これは逆に言えば、現在の日本の外食産業がいかに進んでおり、
また私たちの食生活自体がどれだけ贅沢な環境にあるかという事でもあるのですが、たとえば料理の味付けは基本的に薄味で、テーブルソルトや胡椒を自分で足して調整するという習慣は、物事は基本自己責任でという西洋流のサービス感覚も影響しているのかもしれません。実際、昔ながらの安食堂などでは、メインの付け合わせに茹でただけの野菜が味も付けずにそのまま出されるような事もあったりします。
とはいえ、そんな素朴すぎるアイルランドの食事情もこのところずいぶんましになっていて、例えば紅茶中心の嗜好から稀にしか出会えなかった美味しいコーヒーを出す店もぐっと増えましたし、パスタ類もちゃんとした茹で加減のものがそこそこ食べられるようになりました。
【楽しめる各国料理】
都市部では各国料理の店もよく目立ち、テイクアウトやセルフのお店も豊富なので、気取らない旅なら食の面でも十分に楽しめるはず。特に、少々怪しげな日本料理や中華料理のお店に比べ、ケバブやピタパンなど中近東系のファーストフードはなかなかいけるのではと思います。そしてもちろん、アイルランド独自の郷土料理である、ジャガイモや酪農製品を用いた素朴であったかい味わいを、試さない手はありません。次項では、代表的なアイルランド料理についてお話しましょう。