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アイルランドは島国だからこそ海産物も豊富


豊富な魚介類
さて、素朴が基本のアイルランド料理ではありますが、海に囲まれた島国として、新鮮な海産物には大変恵まれています。魚料理は豊富で、ハーブやスパイスで味付けし、木の実などをトッピングしたり、おなかに詰め物をしてオーブンでこんがり焼いた魚料理はとっても美味。また日本では鮭ぐらいしかお目にかかれないスモークのお魚が、こちらではマスやサバなど種類も多く、たっぷりと肉厚で美味しい燻製魚はお土産にも喜ばれます。

アイルランドの牡蠣
また魚の他に貝もよく食べられます。代表的なのは牡蠣とムラサキ貝で、西の都とも呼ばれる港町ゴルウェイでは毎年、牡蠣をテーマにしたお祭がありますし、ダブリンの街角には、民謡にも歌われている伝説の貝売りの少女、モリー・マローンの銅像も建っています。美味しい生牡蠣とギネスビールという至福の組み合わせは、ぜひ一度味わって欲しいメニューのひとつ。一方のムラサキ貝も、ドリアやシチューなどの料理が美味しいですよ。

【海藻】
ところでアイルランドの海産物といえば、特徴的なのは海藻類でしょう。海藻は、日本人にはとても身近な食べ物ですが、西洋の国々にはこれを食べる習慣はほとんど無く、最近になって一部の人々が健康食品として食べるくらい。でも、イギリス北部やアイルランドの海辺の比較的貧しい地域には、海藻を採って食べる習慣が昔からあったようです。といっても、日本のようにメジャーな食材にはなり得ず、現代のアイルランド人の多くが日常的に海藻を口にする事は少ないようですが、例えば街のレストランのメインの付け合せに茎ワカメのような海藻が出てきたりする事はありますし、特に西部ではお菓子や料理のとろみ付けに乾燥させた海藻を売っていたりします。

【ゲール語の食品添加物】
海藻について面白いところでは、食品の表示で確認できる添加物のひとつにカラギーナンというものがあるのですが、これはアイルランド土着言語のゲール語で、テングサのような海藻を原料とするとろみ付けの添加物のこと。アイルランドで19世紀末に産み出された、とても珍しい生粋のアイルランド生まれの食品添加物なのです。気をつけて食品の表示を見ていると、お菓子や氷菓などに用いられているのを見つける事ができます。貧しいアイルランド西部地方に残る食習慣が、こんな形で私達の身近な生活の中に浸透しているんですね。

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