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世界一の朝ごはん 後編


【熱々のメインディッシュ】
アイルランドの典型的な朝食付き民宿、B&Bで迎える朝。お好みのシリアルとオレンジジュースでスタートした後、たっぷりのお茶と一緒に伝統的なパンを頂いていると、やがてキッチンからグリルのいい匂いが漂ってくるでしょう。いよいよメインディッシュの登場です。グリルで焼きたての目玉焼きとベーコン(またはラッシュと呼ばれる塩漬けのベーコンに似た豚肉の加工品)に、これも熱々の焼きトマトは基本中の基本。この3つは最低どこでも揃う、いわゆるイングリッシュ・ブレックファーストのメニューです。

【アイルランドならではの味、二色のプディング】
そこに、同様にグリルされた丸ごとのマッシュルームなどと共に、プディングと呼ばれる腸詰の一種が付けば、完璧なアイリッシュ・ブレックファーストです。プディングというと甘いお菓子を想像してしまいますが、ここで言うプディングは、豚肉の内蔵など普通の肉料理にできない部分にオーツ麦を混ぜ、腸詰にして蒸したもの。白黒の2種類があり、ホワイトプディングは比較的あっさり食べやすく、血の混ざったブラックの方はレバーのような濃厚な味がして、人により好き嫌いもあるかもしれませんが、レバーが好きで食べられる人ならきっと大好きになるはず。肉食の歴史の長い西洋諸国に共通した食習慣ですが、血の一滴まで貴重な食材を無駄にしないという考えが浸透しているのですね。

アイルランドのティータイム【ボリューム満点をゆったりと】
朝から、これだけのメニューが揃うアイルランドの朝食、評判なのが理解いただけたでしょうか。食後もまだポットに残った紅茶がたっぷりありますから、今日の予定など考えながら、のんびり食後のお茶をいただきましょう。アイリッシュ・タイムと土地っ子達も認める、ゆったりとした時が流れていきます。筆者の経験では、しっかり朝食を食べた日はもうお昼ごはんも要らないくらいの状態で、気が付くと昼食を忘れたまま夕方になっていた、なんていう事も。日本より緯度の高いヨーロッパの多くの国々では、夏は午後10時過ぎまでこうこうと明るいせいもあるのですが、それくらい充実した、アイルランドの朝食事情なのです。

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