ダブリン随一のお洒落な通りグラフトン・ストリート
ダブリンのシティセンターの中でもアカデミックな一角として、トリニティカレッジを中心とする界隈を紹介してきましたが、ここで忘れてはならないのは、大学からセント・スティーブンス・グリーンを結ぶダブリン一のおしゃれな通り、グラフトン・ストリートです。
トリニティ・カレッジの正面ゲートから真っ直ぐ南方向へと伸びるこの道は、ダブリン中で一番ファッショナブルな通りとして知られ、車の乗り入れの無い街角は年中歩行者天国のよう。カフェやブティック、書店などの専門店が並び、常に多くの人で賑わっています。中でも伝統あるビューリーズ・カフェはダブリンっ子達に愛される名所のひとつですが、セルフサービスのカフェは観光客にも入りやすく、特にステンドグラスの美しい奥の部屋は、オリエンタルルームと呼ばれる由緒正しい場所。いつもたくさんの人で賑わっているのに、高い天井の広々とした空間はとても落ち着き、居心地がよいのです。ジョイスなどの文豪も通った事で知られるこのカフェでは、一番人気のたっぷりのカフェラテをぜひ味わってみましょう。ここでは他にサラダやサンドイッチ、スコーンやグリルなどの軽食を取ることもできますし、英国人よりお茶好きといわれるアイルリッシュじこみの紅茶の中でも選りすぐりの高級品の部類に入るビューリーズの紅茶は、お土産としても最適です。
さて、カフェでくつろいで再び通りに出れば、今度はきっと道のあちこちに人垣ができている事に気付くことでしょう。このグラフトン・ストリートは大道芸が盛んなことでも有名で、ギター1本で歌う人から弦楽合奏団、伝統音楽ユニット、不動の姿勢でなり切り銅像を演ずる人、リクエストでイエーツなどの詩を朗誦する青年など、バスキングと呼ばれる様々な大道芸人達を常に何組も見ることができます。パフォーマンスがよければ投げ銭を惜しまない土地っ子たちと一緒になって、ゆったりとそんな大道芸を楽しむのも一興です。この通りでの演奏から評判になったミュージシャンの中には、メジャーデビューして日本にも繰り返し来日している人々もいますから、運がよければ未来のスターに出会うこともできるかもしれません。