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キルメイナム刑務所とギネス・ストアハウス

ダブリン市街地にはまだまだ沢山の名所がありますが、最後は中心街から少し離れてリフィ川南岸、テンプルバーやダブリン城の界隈からさらに西へ行ったところにある、二つの施設をご紹介しましょう。それぞれとても対照的な二つですが、どちらもアイルランドを語る上で絶対に外せないポイントに絡むスポットなので、時間や体力に余裕があればぜひ訪れてみてください。

【キルメイナム刑務所】
ここはアイルランドの民族解放と独立の歴史にとって、とても大切な所。この国を理解するために一度は訪れておくとよい場所です。建てられたのは18世紀の末頃。イギリスからの独立を望んだ多くの運動家達が歴代収監され、中央郵便局でも触れた1916年のイースター蜂起の首謀者達が処刑された殉教の場所でもあります。現在は博物館としてガイド付きのツアー見学で公開されていて、アイルランドの苦難の歴史をしのぶことができます。決して浮かれた気分で行ける場所ではありませんが、昔の刑務所という非現実的な空間を五感で強く体感できる内部の様子を見るだけでも、たいへん見ごたえがあります。なおこの刑務所は、U2が初期の頃の隠れた名曲、「ア・セレブレイション」のプロモーションビデオ撮影に使った場所で、このPVを見れば独特な内部の鉄骨や鉄柵に囲まれた回廊、処刑場の石壁などを、まだ初々しいU2のメンバーと共に見ることができます。音楽ファンは一度調べてみては。

【ギネス・ストアハウス】
重苦しい歴史を刻んだ場所を出たら、セントジェームス病院を横に見ながらダブリンの市街地に向かって行きましょう。ほどよく歩いた頃に、あのギネスビールが提供する殿堂、ギネス・ストアハウスがあります。ギネスブックでも有名な黒ビール、ギネス・スタウトはアイルランドを象徴するといってもよい飲み物。もったりと濃くクリーミーな泡と絹のような舌触りは、一度知れば病みつきです。ギネスの醸造所が自ら開いたギネスの博物館だけに、映像や展示物で楽しくその歴史を知ることができます。この施設の入場には無料のギネス試飲もついていて、最上階にあるラウンジでダブリンの街を見下ろしながら、作りたての美味しいギネスをゆっくり味わうこともできます。またここにはギネスのブランド品が揃ったお土産ショップもあって、充実のひとときを過ごせること請け合いです。