海岸線を望む静かな街マラハイド
同じダートの電車でも、ホースの岬へ向かわず枝分かれして真っ直ぐ北に伸びた線を上っていくと、終点はマラハイドの街に到着です。長く伸びる美しい海岸線を望む静かな街で、海辺の散策はもちろんですが、中世の城砦として有名なマラハイド城もぜひ見ておきましょう。ヘンリー2世の命でこの地に着任した騎士タルボットの一族が、中世の時代からつい最近の1970年代まで800年にわたって住み続けたというお城で、アイルランド悲願の独立をかけた闘いに絡む悲劇の物語が伝わっています。
イギリスからアイルランドへ移住した人々のなかでも、特に古い時代に入植した貴族達の中には、土地の文化に馴染み、アイルランド独立を望む人々も多く、貧しい土着のアイルランド人達を率いる側に立ったりしてきた歴史があります。実はタルボット家もそんな一族で、壮絶な戦で有名なボイン渓谷の闘いでは、朝同じ食卓を囲んだ者たちが、戦い済んだ夜には1人も戻らなかったという悲しい逸話が残っています。