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ケルトの色濃い遺跡の地、ディングル半島

アイルランドの西海岸を、コークからケリーへと順に北上しています。美しい風景で有名なリング・オブ・ケリー(ケリー周遊路)の次のスポットは、ケルトの色濃い最果ての半島です。

【最西端の半島と、カラフルなディングルの街】
ケリー州の観光の中心、リング・オブ・ケリーで一巡りできるアイベラ半島の北側には、この地を形作るもう1つの半島、ディングル半島があります。アイルランド島の中でも最西端に位置し、今なおアイルランド本来の言語であるゲール語を日常的に用いるゲールタクトと呼ばれる地域の1つとして、また変化に富んだ景観や、数多く残る古代や初期キリスト教時代の遺跡の豊富さでも知られ、それぞれがこの最果ての地ならではの見どころとなっています。そんなディングル半島ですが、観光スポットとして名高いだけに、ディングルの街に入れば可愛くペイントされたパブやレストランが並び、新鮮でおいしいシーフードを食べたり、土産物を見ながら散策したりして楽しむことができます。

【不思議な石積みのお堂、ガララスの礼拝堂】
ディングルの数多い遺跡の中でも人気なのは、ガララスの礼拝堂でしょう。独特な形をした石積みの建物は、とても原始的な素材とは裏腹に、くっきりと正確な幾何学的な輪郭を描き、特異な姿で人をひきつけます。ディングルの街からほど近い遺跡としては、キルマルケダル教会も有名です。ビジターセンターで観覧がしっかり管理されたガララスに対し、放置された廃墟のようなこちらの教会には、オガム文字と呼ばれる古代の文字を刻んだ石や、原始的なケルティッククロスを刻んだ石版などが残ります。

オガム石を一目見ようと地図と人づてを頼りに訪れると、小さな細長い石が道祖神のように並んでいました。石の表面には、まっすぐな線模様のような古代ケルトの文字、オガム文字が刻まれています。また、十字架に日輪を組み合わせた独特の形が美しく、アクセサリーにもなっているケルティック・クロスの原型も、ここにはあります。素朴な石版に刻まれただけの十字架ですが、地味ながらアイルランドの歴史の中では大変重要な遺跡として、興味のある人には要チェックの遺跡です。ケルトの遺跡の多いアイルランドの中でも、特に古代史やファンタジーの好きな人にとってはたまらないディングル半島です。