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ドニゴールの国境地帯を抜けて


ドニゴール州の最北端には、アイルランド共和国の中でも、北アイルランドよりもさらに緯度の高い地域、イニシュオーエン半島が北海に向かって突き出ています。ドニゴールの中心部からこのイニシュオーエンへ向かうには、北アイルランドとの国境に沿ってしばらくの間北上していくことになります。

【国境地帯に並ぶ2つの町】
ドニゴールの町方面からN15を使ってイニシュオーエンへ、50キロほども走ると着くのが、リフォードの町。この町は、北アイルランド側のストラバーンの町と川を挟んだだけで隣り合っているため、橋を通るだけで2国間の出国入国という特殊体験が簡単にできてしまうたいへん凄いところです。思わず橋を行ったり来たりして遊んでみたくなってしまいます。紛争の影を残す国境地帯も、今は自由。すっかりのどかなものです。

サッカー選手は町の名士【名GKを生んだ国境の町、リフォード】
リフォードは小さな町ですが、ドニゴールの州都であり、またサッカーのアイルランド代表で長年守護神を務めたシェイ・ギヴンの出身地としても知られているところ。2002年の日韓ワールドカップでドイツの守護神カーンの鉄壁を破り、同点を果たしたアイルランド代表の事を覚えている人は多いのでは?あの時のGKです。終了前ぎりぎりのロスタイムに、ロビー・キーンの感動的なゴールで同点に追いついたこの試合では、アイルランド全土がまるで優勝したようなお祭り騒ぎだったとか。その後スペインに負けて敗退したものの、ベスト16まで粘り残ったチームを称え、ダブリンでも、そしてもちろんこのリフォードでも、町中の人々が集まって凱旋の祝祭が開かれたそうです。町の名士、まさにヒーローです。強豪と渡り合う選手達のひのき舞台を支えているのは、小さな島国の、こんな小さな町や村々に住む人々。アイルランドらしい素朴で家庭的なホットラインがそこにはあります。